ボストン美術館展Ⅱ

モレア

2013年02月05日 18:12

前記事でご紹介しました、ボストン美術館展



開催期間・・・・・・3月17日まで。
休館日・・・・・・・・毎週月曜(月曜が祭日の場合は火曜)
開催時間・・・・・午前9時30分~午後 5時(入館は4時30まで)
観覧料・・・・・・・一般1500円 高校、大学1000円 小中600円

    (休日でも待ち時間なしで入館できましたよ。


熊本から高速を使った場合は


高速熊本インター筑紫野インターで おりて目的地まで約20分

  ☆1時間20分くらいで到着しました。☆




※140年前に開館したボストン美術館は


      45万点を超える作品を所蔵しています。



そのうち、4分の1を占める日本美術のコレクション


世界最高レベルを誇ります。


日本にあれば国宝級の文化財がなぜアメリカにあるのでしょう?


ボストン美術館ができた頃、


日本は明治時代。


文明開化で、世の中が急激に変化し、


生活に困った上流階級や 寺院


宝物を売りに出すようになりました。


しかし、当時、日本古来の美術品


あまり、価値のないものと思われ


日本人は見向きもしませんでした。


        日本の文化財を守った3人


そんな状況を心配した3人が


日本の文化財を、救うために立ち上がり、


そのとき集められた文化財がボストン美術館の


コレクションとなりました。



その目利きの3人とは・・・・・(今から100年以上も前の人物。)

※明治時代の国際派・・・・・・・・岡倉天心(1863~1913)

※日本美術の伝道者・・・・・・・・フェノロサ(1853~1908)

※日本びいきの大コレクター・・ビゲロー(1850~1926)


この3人の中では岡倉天心が10歳くらい年下ですね。


岡倉天心は東京大学でフェノロサに学び、

ともに美術品を救い出します。

のちにボストン美術館に招かれ

日本美術の調査などに力を注ぎ、


また、英語で日本の美術や

文化を紹介する本を書き

世界に日本の魅力を伝えました。



アーネスト・フランシスコ・フェノロサ

哲学や政治学を教えるため

明治の初めに日本にやってきました。

岡倉とは、東京大学の師弟関係ということになりますね。

ボストンで絵を学んでいたフェノロサは

日本美術に興味を持ち、岡倉、ビゲローらと

収集や研究を始めました。

帰国後、ボストン美術館を中心に

調査や講演を行い

日本美術を広めました。



ウイリアム・スタージス・ビゲロー



ボストンの医者でした。


旅行で訪れた日本がすっかり気に入り、


7年間も滞在し、仏教に改宗し


日本文化に親しみました。


大変な資産家でもあった彼は


日本の美術を収集するだけではなく


傷んだ絵の修復費用や


画家たちの支援も行いました。


帰国後はボストン美術館の理事も務めました。





※もし彼ら三人がいなかったら

これらの美術品は

戦後の混乱の中 焼けてしまったり

保存状態が悪くて消失していたかもしれませんね。


 


本の中の写真を見てみました。


  曽我蕭白の人物は表情が明るいですね~
 

狩野永納の四季花鳥図屏風
     
会場で観た絵が解説とともに掲載されていて、


時代背景や作者のプロフィールなどが


記されています。


ボストン美術館の日本画コレクションを


日本で見る機会はめったに無いと思いますので


まだの方は雲龍に会いに 行ってみてはいかがでしょう!

     
      ※3月17日(日曜日)までですよ!








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